『青い魔法』
ベランダの暗がり。
鉢底のじめじめした空間。
紛れもなく害虫たちの
悪だくみスペースである。
どうやら植物の面倒を見ている
みどりさんに対抗したいらしい。
まあ、しこたま駆除されていれば
当然っちゃ当然か。
歴戦のボスなめ(支部長)が諭す
その理由とは?
白い粉は誰もが知る食卓塩。
みどりさんはほぼ自炊をしないため、
塩を切らすタイミングが存在する。
そんなときたまたま襲撃を受け、
苦肉の策でトウガラシを用いた。
…が、効いたかどうか。
同じ理由で黒=醤油。
決して食べたいわけではない。
単に塩がなかっただけの代用なのだ。
それでは「青の粒々」とは?
天敵から施されたモノを
そのまま口にする阿呆。
ちょっとは考えろと思うが
なめは食いついてしまうのである。
そして飲み込んだが最後…
翌朝には黒変した骸が転がっている。
そう、ナメクジ用の殺虫剤という
強力な魔法である。
(青くないのは後述)
しかしこれらの魔法は封印される。
食害現行犯に対して鉢植えの
植物ごと塩はかけられないし、
よく効く殺虫剤とはいえ
あまり薬品を使いたくない。
『 捕殺 』
この手で(わりばし使うけど)、
必殺の念を込めて捕らえ、処す。
原始的で簡単な方法である。
つまり
いた…!
あとがき
庭石、縁石、植木鉢…。持ち上げた時にザザザッと飛び出る虫たち。素早くなくても、そこにナメが居ることもよくあります。
想像しただけでも背筋が凍りつくような戦慄を感じますね。見つけた人間の方もそうですが、きっと見つかった虫たちも同じ気持ちでしょう。あ、もちろんこの3匹はみどりさんに駆除されました。お決まりの結末です。
さて、テーマにした「青」色の殺虫剤は、私が初めて買った時のモノです。引っ越しの時に廃棄してしまっていて、このページを書くにあたって探したのですが、製造終了した可能性があります。
代わりに粒がクリーム色の製品を使った時の写真を載せました。効果は同じです。ホームセンターの園芸コーナーで普通にあるような珍しいものでもはないですが、ちゃんと効きます。今は封印しているものの…なめ達が荒ぶりすぎたら再びフタを開ける時が来るかもしれません。
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