【こんな人向けのページです】
株分けや挿し木のため小さな植木鉢を探している。
【目次】
2号鉢のポイント
小さすぎてか、ホームセンターや100円ショップには置いてないことも多いですよね。幸いにも目にする機会があったら、多めに買ってストックしておきましょう。
みなさんが園芸作業をするタイミングは重なるもの。欲しいときに売り切れということも。前もって準備しておけば、トップの写真のようにすんなり株分けなどが行えます。
私も何種類か小さな鉢を試してみています。安くて数も揃えやすいプラ鉢を、ご参考までに紹介します。
2号鉢を探す
【スリット鉢・根詰まり防止】
【特徴】
・縦に切った溝で根が空気に触れ、
鉢底でぐるぐる回りにくくなる
・厚みが薄く少したわむので、
並べるとき隙間に押し込める
・側面の凹凸は控えめで、
比較的容積が大きい
次の写真で左側のスリットに覗いている根は、溝に沿って下に伸び、底面で打ち止めになっています。空気に触れて成長が止まることで、今度は鉢の中心にある根も伸び始めて、結果的にバランスよくなるそうです。
鉢の中はこんな感じ。ぐるぐる回ってないですね!このハオルチアたちもポンポンと子株を出すほど元気に育っています。
もちろん大きいサイズもあって、多肉に限らず使っていけます。需要が集中する時期があるのも同じ。4号くらいから通常タイプ・ロングタイプがあるようです。
通気性と排水性がよく鉢底石を使わなくて済むので、そのぶん土を入れられます。土漏れが気になる場合は鉢底ネットをあてると緩和できますよ。
【スリット鉢・硬め】
【特徴】
・やや肉厚でカッチリとして、
変形はしにくい
・外形の凹凸が強く、
容量は気持ち少なめ
こちらもスリット鉢。前述の鉢との差は上記くらいなので、好みの範囲かもしれません。ポロっととれた多肉の葉挿し、挿し木などに。小さな鉢でもたくさん並べると壮観です。
【シャトル鉢・あまりない?8角形】
【特徴】
・円形に近いものの、
角がありシャープさを合わせ持つ
・「栽培中」感を前面に出さず、
少し見た目も気にしたい人向け
・前述の硬めスリット鉢より長く、
案外と容積はある
ネットショップや実店舗で植木鉢単体での販売を比較的見かけない型です。植物が植わった商品になるとちらほら見かけるのですが…業務用なんでしょうかね。
次の写真は「豹紋」を植えた例。ガチで栽培栽培している感はないと思います。
【やわらかな丸みのホワイト】
【特徴】
・白くて丸みがあり優しい印象
・容積はある方
・鉢の足が低く横の溝はないので、
鉢穴を塞がないよう注意
陶器鉢の質感には及ばないものの、丸みと清潔感のおかげで、相応にインテリア向けの見た目になります。私が購入できたのは2.5号ですが、室内観葉のテーブルヤシを植えてみました。
【ミニラン鉢・本命を渋く飾るブラック】
【特徴】
・黒くザラザラした質感のため、
テカりがなく安物感がない
・厚くて硬く変形しない、
鉢底の切込も大きく水はけ十分
・最小サイズは2.5号らしい
プラ鉢にしてはお値段がやや高めなぶん質感がよく、ミニラン鉢という名前ながら観葉や多肉植物が映えます。まさしく本命に使いたいアイテムです。せっかくなので専門店の商品のように、化粧石にゼオライトなどを敷いて渋く飾ってみましょう。
黒なので水の乾燥跡など汚れが目立ちやすい点はご注意。まあそれも長年お世話してきた証ですから、味のひとつとして捉えてもよいものでしょう。
【ミニラン鉢・ホワイト】
【特徴】
・ミニラン鉢のホワイトバージョン
・最小サイズは同じく2.5号らしい
偶然見つけて驚いたので皆さんにもご紹介。黒い方が手元にあり過ぎてまだ私は試してはないのですが、白というやわらかさによって、カッコイイ路線ではない新しいビジョンが開かれるかもしれません…!
【セラアート・数を揃えると味が出る】
【特徴】
・ミニラン鉢ほど凝っていないが、
「栽培してます」感もない
・まさしくシンプルイズベスト
マットブラックのロング鉢
・十分に丈夫、鉢底の切込は
浅いので塞がないように注意
・最小サイズは2.5号らしい
よく見かけるセラアートの小さいサイズ。この2.5号は、上方への広がりが少なく円柱に近い形状なので、案外と場所をとらず、バランスも悪くありません。
(号数が上がるとやや円錐になり、背の高いものは転倒しやすくなります)
一鉢だけだと他と比べて飾りっ気無さが目立ってしまうかもしれませんが、数を並べると静かな黒とから品格のようなものが漂ってきます。鉢自体が主張しないので、ちゃんと植物に目線が行くのもポイントですね。
【角形ロング・とにかく深い】
【特徴】
・先述のミニラン鉢やセラアートより
もっと深さが欲しい場合に
・根が深く伸びるハオルチアや
球根などによさそう
・スリット鉢ではないものの
大きめの鉢穴で水はけ良好
・腹を持つとたわむ程度に柔らかい
底は硬いのでちゃんと立つ
業務用な見た目でカッコよさはありませんが、成長空間が広くとれるメリットを考えたら何のその。地中に埋める球根は発根位置がどうしても深くなりますし、ハオルチアの根は一般的なロング鉢でも底から見えるほど伸びているものです。この数cmの違いが助かる!
角形の上面から円形の底面までほぼ径が変わりません。サイズの号数を上げるとそれはそれで土の量が過剰になるので、径が同じままで縦長なこの鉢は重宝しそうです。
土中の球根を描いてみるとこんな感じ。他の鉢だと、余裕をもたせようとした場合に頭を出さざるを得ませんが、これならゆったり!
ただしオベサのように根張りが弱い植物には過剰に思いますので、性質によって使い分けるべきでしょう。
【豆腐容器】
【特徴】
・1個単位で入手可能
お近くのスーパーにもある
・穴あけなどの加工自由
足はないので塞がないよう注意
・耐久性不明、1年をめど
種蒔きに1鉢だけ欲しいときに
別におふざけで項目を立てているわけではありません。筆者は豆腐が好きでほぼ毎日食しているため、園芸店や通販に頼らなくてもよい抜群の入手性をただ紹介したいだけです!
本サイトでも「オベサ」や「ユニフォリアツム」の実生時に使った画像は載せています。
商品によるものの、深さは2号鉢程度、長さも2号鉢を連結したくらいはあり、角形なので丸鉢より若干スペースを広めに使える気がする、そんな育苗ポットにできます。
食べるときにめくる包装シートが貼り付けられているフチは、邪魔なので切断。しかしこのフチは容器の形状維持(横を持ったときにたわみにくくなる)にも役立っているため、切る量はお好みで。
底の穴あけは大きさ、数ともに自由。最強の排水性を求めるなら、大きくカットして鉢底ネットを敷いておけばいいでしょう。底抜けするほど大きくあけすぎないよう注意。
切れ端や別の容器から切り抜いた横板・底板を使って仕切りを入れることも可能。次の写真では、球根植物の実生をしたかったので底まで届く高さの仕切りを設けました。
これらの加工は普通のハサミでもできますが、強度面から先が曲がっていないタイプのゴツい剪定バサミならもっとやりやすいです。
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