ベラボン

ベラボン・サキュレント

ベラボンとは

ヤシの実をチップ状にしたもので、以下の特徴があります。

・通気性がよい
・吸水性、保水性、排水性もよい

・軽い
・夏は涼しく冬は温かい

・清潔、3~5年は腐らない
・可燃ごみとして捨てられる

何だかすごくいいように思える植え込み材料です。ハオルチアの本におすすめの用土として紹介されていました。

チップ状とはいえ、この「ベラボン・サキュレント」はかなり細かく、繊維も残っているのでフワフワしています。

袋から取り出したベラボン
袋から取り出したベラボン

さっそく手持ちのハオルチアに使ってみました!

大粒のベラボンを用意すれば鉢底石代わりにできますが、この「ベラボン・サキュレント」だけ試しに買った頃の写真です。鉢底石は普通の軽石で代用しています。

ハオルチア白水晶 ベラボン植え直後 18年9月
ハオルチア白水晶 ベラボン植え直後 18年9月

唯一の気がかりは夏を越せるかでした。遮光はしていますが最上階の屋根無しベランダで干からびないてしまわないか。

結果、夏も心配ご無用。むしろ子株が出てくるほど元気でした!

ベラボンが腐るまでの3~5年は植え替えしなくてもいいはずが、水やりしにくくなるくらい成長の勢いがよく、わずか1年で株分けすることになりました。

子株4つ 根も旺盛 19年9月
子株4つ 根も旺盛 19年9月

鉢から抜き出すと、活き活きとした長い根がシュッと伸びた様子。触った感触からも、中がしっとりやわらかく、かつ通気性もあって、まさしく快適空間です。少々白いカビのようなものが映っていますが、生育に悪影響を及ぼしている印象はありません。

根の様子
根の様子

じゃあ3年経ったらどうなるのかって?

では植え替え後3年半の状態を紹介しましょう。写真の株はハオルチア「星の林」、爪のような硬葉系で緑地に白い点々が美しい品種です。2016年から我が家に居る最古参で、今や株が10本ほどになり、3.5号鉢でも狭くなってきました。

ハオルチア星の林 植え替え前 23年10月上旬
ハオルチア星の林 植え替え前 23年10月上旬

鉢から抜きます。黒っぽさに驚きましたが、硬葉系ハオルチアの根は元々黒味が強いですし、それが3年を超えれば確かにこうなるかも、と思い直すことに。

前回の植え替えは20年4月。こんなに根を張って…よく育ってくれたものです。

星の林の根 23年10月上旬
星の林の根 23年10月上旬

ほぐして古い根をある程度取り除いてみたベラボン(右上のガレキの山のようなものが根です)。繊維はそれなりに残っており、カビらしきものは見当たりませんでした。特段変な臭いもせず、もう1~2年は使えそうな気もします。

3年半使用後にほぐしたベラボン 23年10月上旬
3年半使用後にほぐしたベラボン 23年10月上旬

なお、水やりは1度サッとやって数分後に2度目をしっかりやると、十分行き渡るようです。乾燥している状態では水の吸収がよくないので、大部分が鉢内を素通りして終わります。よほどカラカラな場合は、トレーに水を張って1時間くらい腰水する手法もありますよ。

ちなみにこのサキュレントタイプ、糸くず一歩手前の粒度のため、袋の底には粉状になったものも溜まっています。それを使うと水が下に落ちて行かなくなるので、廃棄することをおすすめします。

ベラボンを探す

チップの粒が大きいものはサイズ・容量共にバリエーションがあるようですが、「ベラボン・サキュレント」は1Lのものしか見当たりませんでした。

お値段はそんなに高くありませんので、園芸用品を買う際に手に取ってみてはいかがでしょう。

ちなみに次の写真は「ベラボン・プレミアム」で、チップの粒が小豆くらいの大きさです。鉢底石代わりにこのプレミアム、用土としてサキュレントにプレミアムを半々~1/3程度混合、といった構成で、20年の秋に威勢の良すぎるハオルチアを植えてみて経過観察しています。

22年8月現在、特に異常なく栽培継続中。子株がガンガン出てくるのは変わりませんが、ハオルチア白水晶に関しては葉先がびろーんと外に広がる癖が抑えられているように思います。乾きが早くなって少しは大人しくなったのかも。次の植え替え時にまた写真を撮る予定です。

サキュレントよりは粒の大きいベラボン
サキュレントよりは粒の大きいベラボン

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